夏目漱石が芸術論を展開した小説『草枕』

国民的作家、夏目漱石の純文学 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こゝろ』など、数々の名作で知られる明治・大正の文豪、夏目漱石(1867~1916)。1984~2004年にかけて1000円札の肖像となるなど、国民的作家と言って良いでしょう。 今回は、そんな彼が自…

ローマ人の物語(17)/第2代皇帝ティベリウス、帝国の基礎を固める

アウグストゥスの後継者たち 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(B.C.63~14)の治世後期(B.C.5~14)が描かれました。 帝政の創始から定着に向…

アップルウォッチが便利すぎる!運動記録も音楽再生もこれ1本!

運動用にアップルウォッチを購入 最近、スマートウォッチが流行っていますよね。健康ブームに合わせた「ヘルスケア×テクノロジー」分野の主力商品として、家電量販店でも各社がしのぎを削っています。 そんな中、僕も先日ついにアップルウォッチを購入しまし…

ローマ人の物語(16)/初代皇帝アウグストゥス、苦悩の晩年

アウグストゥス、老境に入る 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(B.C.63~14)の治世中期(B.C.18~B.C.6)が描かれました。 今回ご紹介する『ロ…

城郭の博物館、鳥取城/豊臣秀吉による地獄の兵糧攻めで有名

鳥取砂丘だけが観光スポットではない 鳥取県と言えば、まず鳥取砂丘を思い浮かべる方が多いかと思いますが、歴史スポットとして欠かせないのが鳥取城です。戦国時代中期に築城されて以来、幾度となく戦乱の舞台となった同城には、歴史とロマンが詰まっていま…

ローマ人の物語(15)/アウグストゥスによる「パクス・ロマーナ」

帝政ローマは軌道に乗るのか 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝の座に就いたオクタヴィアヌス改めアウグストゥス(B.C.63~14)の治世前期(B.C.29~B.C.19)が…

村上春樹が書いた地下鉄サリン事件/被害者60名の証言録

世界に衝撃を与えた無差別化学テロ事件 1995年3月20日、東京を走る5本の地下鉄車内に猛毒のサリンが撒かれ、13人が死亡、約6300人が重軽傷を負う事件が起こりました。正式名称「地下鉄駅構内毒物使用多数殺人事件」、通称「地下鉄サリン事件」です。 化学兵…

ローマ人の物語(14)/アウグストゥス、巧妙なる帝政移行

アウグストゥスの治世前期を描く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)の暗殺によって再燃した内乱をオクタヴィアヌス(B.C.63~14…

長州藩の中心地、萩城/街全体が明治維新にまつわる史跡の宝庫

250年間に渡り長州藩の政庁 幕末の歴史が好きな方なら一度は訪れたい街、山口県萩市。明治維新の原動力となった長州藩の本拠地として、幕末の志士ゆかりの建造物や石碑などが立ち並ぶ史跡の宝庫です。2015年には吉田松陰(1830~1859)の妹ふみ(後の楫取美…

ローマ人の物語(13)/カエサルの死からアウグストゥスの帝政創始へ

内乱の一世紀、ついに終結 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が元老院派の残党を一掃した後、終身独裁官に就任して国家改造に取…

筋トレ超初心者が1年間ベンチプレスに取り組んだ結果

胸筋や体幹にも効くベンチプレス 今年3月末、筋トレ超初心者であった僕が1年間ジムに通った成果を本ブログで記事にしました。 当初は筋トレ自体に慣れていなかったこともあり、マシンを使う際には恐る恐る軽い重量から取り組んだため、我ながら凄まじい成長…

ヴィヴァルディ、ヘンデル、スカルラッティが文学の世界で夢の共演!

ラテンアメリカ文学の先駆者 ラテンアメリカ文学の代表的作家と言えば、ノーベル文学賞の受賞者として、コロンビアのガブリエル・ガルシア・マルケス(1928~2014)やペルーのマリオ・バルガス・リョサ(1936~)がよく挙げられます。 しかし、彼らの先駆的…

ローマ人の物語(12)/カエサル、帝政ローマへの布石を打つ

カエサルによる国家改造を描く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻ではガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が、かつての盟友グナエウス・ポンペイウス(B.C.106~B.C.48)と…

ノーベル賞作家バルガス・リョサが描いた祖国ペルーと社会主義革命

ペルーが誇るノーベル賞作家 空中都市マチュ・ピチュやナスカの地上絵などで有名なペルー。南米の中では、ブラジルやアルゼンチンと並んで日本人に馴染みの深い国ではないでしょうか。 僕も大学時代、2012年2~3月にかけて南米を周遊した際、ペルーを訪れま…