運動用にアップルウォッチを購入
最近、スマートウォッチが流行っていますよね。健康ブームに合わせた「ヘルスケア×テクノロジー」分野の主力商品として、家電量販店でも各社がしのぎを削っています。
そんな中、僕も先日ついにアップルウォッチを購入しました!ここでは、実際に使ってみての感想を書きましたので、ご興味のある方は是非読んでいただければ幸いです。お時間の無い方は「まとめ」だけでもご覧ください!
誤解の無いよう、1つだけ先に念を押しておきたいのは、僕は「アップルウォッチ最強!他のデバイスはクソ!」などと言うつもりは毛頭ないということです。
確かにタイトルでは「アップルウォッチが便利!」と打ち出しましたが、それはあくまで僕のニーズを満たした商品がアップルウォッチであったというだけのこと。人それぞれ、スマートウォッチに期待する用途は違いますので、その方に合ったデバイスがあるはずです。
今回は、スマートウォッチを購入しようか迷っている方に、少しでも参考にしていただけるよう、僕がスマートウォッチに求めたスペックを説明しながら、それに対してアップルウォッチがいかに応えてくれたかを、購入に至った経緯も含めて紹介できればと思います。
スマホ1台で全て解決するが…
まず、僕がスマートウォッチに求めたスペックは以下の通りです。
①運動後に消費カロリーなどの情報を見られる
②運動しながら心拍数を確認できる
③GPSで走った距離と経路が記録できる
④スマホ無しでデバイスから音楽を再生可能
⑤壊れにくく、バンドの付け替えが可能
実は上記のスペックは、スマートフォン1台あれば、ほぼ解決します。①と③については、GPSをオンにして運動計測アプリを使えば簡単にできますし、④の音楽再生も「スマホ無し」という制限さえ無ければ当然ながら可能です。②の心拍数についても、運動しながらでは不便でしょうが、一応アプリで測ることができます。
そんなわけで、ランニングを始めた頃、僕はスポーツ用のアームバンドを購入し、iPhoneを二の腕に取り付けて走っていました。しかし、いざ走ってみると、スマホでも重く感じ、かなり邪魔であることが分かったのです。
旧型Fitbitは1年半でお釈迦に
できればスマートウォッチが欲しいと考え、2016年に僕が購入したのは「Fitbit Charge 2」でした。ただ、このデバイスは上記①、②の条件は満たしていたものの、それ以外のニーズには応えてくれませんでした。
まず、GPSが付いておらず、走った経路を表示できませんでした。また「歩数×歩幅」で距離を割り出しているので、その精度はかなり悪かったと言わざるを得ません。デバイス自体からの音楽再生も不可能でした。
僕は既にiPhoneのGPSを使って正確な距離が判明している経路を走ることで③の条件を克服。音楽については超軽量のiPod nano(第6世代)を駆使し、④の条件もクリアしました。
しかし、約1年半でバンドの部分がふにゃふにゃになり、最後は上手く充電できなくなったことで、お釈迦となりました。バンドの付け替えができないことで、⑤は克服できなかったわけですね。
音楽を聴きながら走りたい
それでも僕は、Fitbitなしでしばらく走っていましたが、ここでアップルウォッチ購入のきっかけとなる決定的な出来事が起こります。愛用していたiPod nano(第6世代)が壊れてしまい、ランニングする際に音楽を聴けなくなってしまったのです。
アップルに問い合わせたところ、iPod nanoはもう生産していないため、修理は不可能。彼らはもはやiPodに力を入れていないため、「音楽を聴きたければiPhoneに入れれば良いじゃん」という感じです。そもそも、もはや音楽はストリーミングサービスで聴く時代ですからね。
ただ、前述の通り、iPhoneを腕に付けてランニングするのは気が引けます…。僕には、どうしても超軽量な音楽再生機器が必要なのです。
そして僕は、この際、デバイスから直接音楽を再生できるタイプのスマートウォッチを改めて購入すれば良いのではないかと思い立ったのです。元々iPod nanoにはBluetoothが付いておらず、有線のイヤホンで音楽を聴くしかありませんでした。それはそれで邪魔でしたので、一気にイヤホンもワイヤレス化してしまおうと舵を切ったわけです。
市場にひしめくスマートウォッチ
ここで、僕がスマートウォッチに求めたスペックをおさらいしましょう。
①運動後に消費カロリーなどの情報を見られる
②運動しながら心拍数を確認できる
③GPSで走った距離と経路が記録できる
④スマホ無しでデバイスから音楽を再生可能
⑤壊れにくく、バンドの付け替えが可能
正直、この条件を満たすスマートウォッチであれば、何種類もあります。有名どころではソニーやファーウェイ、ガーミンが挙げられますし、Fitbitも僕が買った旧型の2016年モデルとは打って変わって、最近機種はデザイン、機能ともにかなり洗練されています。
そんな中、僕がアップルウォッチを選んだ理由は、大きく以下の4点です。
①iPhoneとの親和性
②価格(最安2万円のモデル)
③アプリを通じた機能拡充の可能性
④デザイン性の高さ
それぞれを詳しく見ていきましょう。
優に300曲は収納可能
アップルウォッチは当然ながら、同じアップル製品であるiPhoneと抜群の親和性を誇ります。例えば、アップルウォッチ内に溜まった運動記録は、iPhoneを近づけるだけで自動的に同期され、iPhone内で詳細を確認することが可能です。
また音楽も、iPhoneに入っているものが自動でアップルウォッチに表示されます。iPhoneが近くにあれば、その中の曲をそのまま再生することもできますが、同期された曲の中から好きなものを選択してアップルウォッチ本体内に入れることで、iPhone無しでの音楽再生も可能となります。
ちなみに、アップルウォッチの容量は約5GBあるので、300曲くらいは余裕で入ります。1曲5分と換算しても1500分=25時間。これを一度に全曲再生する人などいませんよね。
特に僕の場合、走りながら音楽を聴きたいだけですので、30曲も入れられれば十分。もし飽きてきたら、適宜アップルウォッチ内の曲を入れ替えれば済みます。前述の通り、アップルウォッチをiPhoneに近づけた状態で、必要な曲を選択するだけですから、手間は全くかかりません。
注意しなければならない点は、音楽を聴くためにはワイヤレススピーカーやワイヤレスイヤホンが必須になるということくらいでしょう。
Series 3、GPSモデル、画面38mmを購入
さて、肝心の価格ですが、これは機種やモデルによって異なります。僕は「Series 3(GPSモデル、画面サイズ38mm)」を約2万円で購入しましたが、これだけでは何のことやら分からない方もいるかと思いますので、詳しく説明していきます。
2019年12月現在、アップルは「Series 3」、「Series 5」という2つの機種を打ち出しており、それぞれが「GPS + Cellularモデル」、「GPSモデル」に分かれています。価格はそれぞれ下画像の通りです。
まず「Series 3」と「Series 5」の違いですが、画面の大きさ、積んでいるセンサー、CPUの性能などが異なります。ただ、両者で2万3000円もの価格差がありますので、特にこだわりが無かった僕は「Series 3」を選びました。使っていて不便を感じたことは無く、他社製品と比べても、2万円でこの性能であれば文句はありません。
ちなみに、アップルの店員に聞いたところ、元々は「Series 3」にもそれなりの値段を付けていたとのこと。しかし、前述の通りアップルウォッチはiPhoneとの親和性が高いため、最終的にiPhoneユーザーを増やすべく、「Series 3」の価格を大幅に下げて、言わば囲い込みを図っているようです。
次に「GPS + Cellularモデル」と「GPSモデル」の違いは、アップルウォッチで独立したインターネット通信ができるか否か。僕の場合、アップルウォッチに求める用途はGPSを含めた運動トラッキングと音楽再生なので、迷わず「GPSモデル」に決めました。
正直、独立したインターネット接続以外、両者にほとんど違いはありません。それでいて価格は1万1000円も違いますから、「GPSモデル」の採用は即決でした。仮に「GPS + Cellularモデル」を購入した場合、本体価格のみならず、別途通信量がかかることにも注意が必要です。
あとは画面の大きさ。「Series 3」は38mmと42mm、「Series 5」は40mmと44mmに分かれていますが、これは完全に好みです。着け心地、着けた時の見え方、使用用途など、自分に合ったものを選べば良いと思います。
運動計測にはStravaを利用
アップルウォッチ最大の魅力は、アプリを組み込むことで様々な用途に対応できることです。例えば僕は、元々iPhoneで使っていた「Strava」という運動計測アプリをアップルウォッチでも取り入れました。
最初からアップルウォッチに内臓されているトレーニングアプリも種類が豊富で悪くありませんが、GPSトラッキング機能が無いため、外でウォーキングやランニング、サイクリングをした際に、走った場所が記録されません。
一方「Strava」ならば、一旦アップルウォッチ単体で計測し、持ち帰ったデータをiPhoneに同期することで、距離、移動時間、高低差、消費カロリー、平均心拍数、最大心拍数、経路の地図情報をまとめて記録・閲覧することができます。
アップルウォッチは単に生活しているだけでも1日の運動量を計測・記録してくれるのですが、「Strava」のような別アプリで記録した運動も、しっかりその中に加算して集計してもらえるので便利です。
一点だけ注意しなくてはならないのは、電池の残量。通常は2~3日ほど持ちますが、運動計測の際には心拍センサーが常時稼働となるので、その分電池を多く消耗してしまいます。そのため、僕は2日に1回はフル充電するようにしています。
アプリがアップルウォッチを万能にする
アップルウォッチは決して万能というわけではありません。前述のStravaは偶然アップルウォッチに対応アプリがあったから良かったものの、iPhoneでしか使えないアプリもまだまだ多いのが現状です。その場合、当然アップルウォッチでの計測はできません。
また、どうやら睡眠アプリはまだ充実していないようです。「課金すれば使い勝手が良い」と評判のアプリもありますが、お金をかけてまで睡眠のログを取りたい人は多くないでしょう。その点、Fitbitの睡眠計測は優秀でした。
それでも、やはりアプリを組み入れることでの汎用性においてアップルウォッチの右に出るスマートウォッチは無いように思います。僕はアップルウォッチを専ら運動に利用していますが、デバイス内にsuicaを入れて電車に乗っている友人もいます。同じように、カード情報を入れて電子決済に使っている人は多いでしょう。
「スマホを開かずに乗換案内を表示してもらって重宝している」という声も聞きます。また、仕事中にアラームをセットして、微弱な腕の振動だけで、タスク期限のリマインドに使っている同僚もいました。
今後もアプリは作られ続け、その精度も高まるでしょう。もはやハードではなくソフトで問題を解決する時代です。出来ることはどんどん増えていくに違いありません。アップルウォッチは「まだ」万能ではありませんが、これからの飛躍的な改善に期待大です。
抜群のデザイン性を誇る
アップルウォッチのデザイン性は、流石にアップル製品だけあり、洗練されています。文字盤は何種類も登録でき、スワイプするだけで変更可能。場面や気分に合わせて瞬時に入れ替えることができます。
例えば、通常はシンプルなデジタル時計、ビジネスシーンではシックな針の時計にしておき、スポーツの時には消費カロリー、心拍数、運動時間などを合わせて表示するといった具合です。参考までに、僕のアップルウォッチには下のような文字盤が登録されています。
ここで凄いのは、文字盤の色や一緒に表示させるアプリといった仕様を自由自在に変えられるということ。iPhoneからはほぼ無限の組み合わせが楽しめる他、アップルウォッチ上でもある程度の変更が可能です。
僕のアップルウォッチを例に取ると、色はマルチカラー、アプリは左上「日付」、中段「本日のアクティビティ」、左下「音楽再生」、中央下「Strava」、右下「心拍数」となるように設定されています。
自分がよく使うアプリをホーム画面に常駐させ、ワンタッチで音楽再生、運動アプリ「Strava」の起動、心拍数の確認を行うことができるようにしました。
アップルウォッチと言うと、小さなアプリのアイコンが画面上にひしめく図を想像される方もいるかと思います。しかし、実際に使ってみて分かりましたが、あの画面を開くことはほとんどありません。したがって、画面が小さすぎて見えなかったり、誤作動を起こしたりという心配はされずとも大丈夫です。
運動記録から音楽再生、電子決済まで…あなたも快適で便利なスマートウォッチライフを始めてみませんか?
まとめ
①運動後に消費カロリーなどの情報を見られる
②運動しながら心拍数を確認できる
③GPSで走った距離と経路が記録できる
④スマホ無しでデバイスから音楽を再生可能
⑤壊れにくく、バンドの付け替えが可能
①Series 3 vs Series 5
②GPS + Cellularモデル vs GPSモデル
③画面の大きさが各機種2種類あり
①iPhoneとの親和性
・近付けるだけで運動記録を即同期
・音楽も優に300曲は収納可能
②価格
・最安2万円で抜群のスペック
③アプリを通じた機能拡充の可能性
・ソフトの進化を通じて万能化する期待大
④デザイン性の高さ
・複数の文字盤を瞬時に入れ替え可能
・文字盤上のアプリは自由自在に変更可能