「Kindle」で電子書籍を愉しむには?
皆さん、歴史には興味がおありでしょうか。小説は読まれますか。僕はその両方が大好きで、自身でもペンネーム川崎史英(かわさき しえい)名義で歴史小説を執筆しています。
現在は下記2作品をAmazonにて販売中。是非ともご覧いただければ幸いです。
さて、僕は上記の作品をAmazonが提供する電子書籍サービス「Kindle」上で電子出版しているのですが、「電子書籍はよく分からない」とのお声をいただくことも少なくありません。そこで今回は、「Kindle」で電子書籍を読むための手順について、可能な限り分かりやすく説明したいと思います。
本記事では、下記のように順を追って説明していきます。各項目をクリックまたはタップすると記事の該当箇所に移動しますので、ご自身が既にご存じの部分については飛ばしてお読みください。
①Amazonのアカウントを作成(無料)
②「Kindle」のアプリを取得(無料)
③Amazonで電子書籍を購入
④上手くいかないときの原因と対処法
電子書籍を読むのが初めての方は、最初こそ慣れないかもしれませんが、一度ダウンロードや購入が上手くいけば、思いのほか簡単に読むことができて便利ですので、是非とも試してみてください。
Amazonのアカウントを作成(無料)
Amazonのアカウントの作成方法は、ほかのあらゆるサービスサイトと同じです。Amazonと言えば有料の「プライム会員」が有名ですが、単にアカウントを作成するだけであれば登録料や会費は一切かかりませんのでご安心ください。
もちろんスマートフォンからも登録可能ですが、慣れない方はパソコンからの方が分かりやすいかと存じますので、ここではパソコン画面での操作方法を説明します。
①Googleなどで「Amazon」と検索して、Amazonのウェブサイトにアクセスする。
※こちらのリンクからも飛べます。
②画面右上の「アカウント&リスト」という部分にカーソルを合わせると、すぐ下に白いタブが表示されるので、その上部に小さな青字で書かれた「新規登録はこちら」という箇所をクリックする(小さくて恐縮ですが、下の画像の赤枠部分が該当箇所です)。
③画面の指示に従い、氏名、電話番号またはメールアドレス、パスワードを入力する。
④次に進むと、電話番号またはメールアドレスに確認コードが送られてくるため、これを該当箇所に入力する。
これでアカウントの作成は完了です。この時点では住所やクレジットカードなどの情報を登録する必要はありません。
「Kindle」のアプリを取得(無料)
Amazonのアカウントができたら、次に「Kindle」のアプリケーションをダウンロードします。お手持ちのスマートフォン、タブレット、パソコンなど、基本的にどのような端末でもダウンロードできますが、最終的にはそちらで電子書籍を読むことになりますので、それを踏まえて端末を選んでください(複数の端末で同時にダウンロードすることも可能です)。
こちらについては、スマホ、タブレット、パソコンそれぞれの場合のダウンロード方法を記しますので、ご自身の端末に合わせてご覧いただければと思います。
①iPhoneやiPadの場合
「App Store」で「Kindle」「キンドル」などと検索すれば、広告を除いて一番上に表示されるはずです。
あとはこちらをタップしてダウンロードいただければ完了です。無料のアプリなので料金は一切かかりません。
②Android系のスマホおよびタブレットの場合
「Google Play」で「Kindle」「キンドル」などと検索すれば、広告を除いて一番上に表示されるはずです。
あとはこちらをタップしてダウンロードいただければ完了です。無料のアプリなので料金は一切かかりません。
Android系のスマホの場合、機種によっては購入当初から「Kindle」がダウンロードされているケースもあるそうなので、その際にはご自身のスマホに入っているアプリ内を探してみてください。
③パソコンの場合
Amazonの公式サイト内にある、こちらのページに飛びます。
それから、上の画像の赤枠で示された「デスクトップ版はこちら」と書かれたボタンをクリック。すると、自動的にアプリケーションがダウンロードされます。
これであなたのスマホ、タブレット、パソコンのどこかに「Kindle」のアプリがダウンロードされたはずです。あとはアプリを開いて、Amazonのログインに使用するものと同じメールアドレスおよびパスワードを入力すれば、「Kindle」内にあるご自身専用の本棚に入ることができます。
Amazonで電子書籍を購入
これで電子書籍を読む準備が整いました。欲しい書籍をAmazonで購入すれば、「Kindle」のアプリ上で読むことができます。
まずは、Amazonでご自身の読みたい書籍を検索しましょう。書籍の名前が正しければ、検索の一番上に出てくるでしょうし、書籍名を思い出せない場合でも、作家名やキーワードとなる言葉を入力すれば、探し出せる可能性は高まります。
書籍が見つかりましたら、そちらをクリックまたはタップして、詳細情報の書かれた画面に移ります。それから、選択した書籍が「Kindle版(電子書籍)」であることを確認したのち、「注文を確定する」ボタンから購入すれば完了です。
私の作品の場合、「Kindle版(電子書籍)」しかないので間違えようがありませんが、紙の書籍も出ている作品の場合は注意が必要です。
パソコンの場合は右側にある「注文確定」の枠の上部、スマホの場合は表紙画像のすぐ下に、「Kindle版(電子書籍)」と「文庫版」「単行本」(書籍によっては「Audible版」も)が併記されている部分がありますので、必ず「Kindle版(電子書籍)」を選びましょう。
参考として、複数の選択肢がある場合は、下の画像の赤枠部分のように表記されます(こちらも見づらくてすみません…)。
ちなみに、紙の書籍とKindle版の販売ページが分かれている場合もありますので、Kindle版がない場合は再度検索結果の画面を見てみてください(そもそもKindle版が出ていない書籍もあります)。
なお、電子書籍の場合、配送の必要はありませんが、購入の際には決済方法を選ばねばなりません。クレジットカード決済、電子マネーの利用、コンビニやATMでの振り込みなど、様々な支払い方法が可能ですので、ご自身に合ったものを活用ください。
Kindle Unlimitedとは何か
ここで「Kindle Unlimited」についても少しご説明します。
小さくて申し訳ありませんが、上の画像の右上、赤枠で囲われた箇所には「¥0 kindle unlimited」「無料で読む」などと書かれています。これは、この作品が無料ということではなく、「Kindle Unlimited」という有料サービスに加入している方のみ、0円で読むことができるという意味です。
この「Kindle Unlimited」は月額980円(2024年9月現在)を支払うと、登録されている200万冊以上の書籍が読み放題となるサブスクリプションサービス(通称サブスク)です。
サブスクと言えば、最近では月額料金を支払うと映画・ドラマ・アニメなどが見放題となる「Netflix」や、音楽が聴き放題となる「Spotify」が市民権を得ましたので、それらの書籍版と考えていただければ分かりやすいかと存じます。
Amazonは、まだ「Kindle Unlimited」に一度も加入したことがない方に対して「30日間の無料体験プラン」を提供しており、これを利用すると、確かに30日間は「完全に無料」で「Kindle Unlimited」に登録されている書籍を読むことができます。ただ、それ以降は当然ながら月額980円がかかってきますので、注意が必要です。
私の小説も「Kindle Unlimited」に登録されていますので、既にこのサブスクの会員となっている方は「0円」で読むことができます(そうした方がこのブログ記事を読んでいる可能性は限りなく低いかと思いますが…笑)。
月額980円を高いと感じるか安いと思うかは、その方の普段の読書量次第ですので何とも言えませんが、月に平均して2冊以上読む方であれば、お得になる確率は高いでしょう。
ただし、このサービスでは読めない書籍も多くありますので、ご自身の好きなジャンルの書籍やマンガが「Kindle Unlimited」に登録されているか、初めに確認した方が良いかと存じます。
上手くいかないときの原因と対処法
ここまでの説明で、ほとんどの方はAmazonのアカウント登録、「Kindle」のダウンロードを終え、Amazonで電子書籍を購入して「Kindle」で読むことができるようになっているはずです。
しかし、様々な要因で上手くいかない場合もあります。ここでは僕が実際に問い合わせを受けたケースについて、原因と対処法を説明します。
・ケース①
スマホの「App Store」や「Google Play」で検索して「Kindle」のアプリは見つかったが、「ダウンロード」らしき表記がない。
この場合、お手持ちのスマートフォンまたはタブレットに、既に「Kindle」が入っている可能性が濃厚です。
例えばiPhoneの「App Store」では、まだダウンロードしていないアプリの横には「入手」と表示されますが、既に取得済みのアプリの横には「開く」「アップデート」などと表示されます。こうした表記が見られれば、あなたは既に「Kindle」をダウンロード済みです。
自分は「Kindle」をダウンロードしたことなど絶対にない、という方もいらっしゃるでしょう。ただ、機種によっては購入当初から「Kindle」がダウンロードされている場合もあるそうなので、まずはご自身のスマホに入っているアプリ内を探してみてください。
・ケース②
Amazonで検索して、目的の書籍には辿り着いたが、Kindle版(電子書籍)を購入できない。
これには大きく分けて3つの原因が考えられます。
1つ目は「目的の書籍のKindle版(電子書籍)が出版されていない」というパターン。この場合はどうしようもないため、紙の書籍を購入するしかありません。
2つ目は「紙の書籍とKindle版(電子書籍)の販売ページが分かれている」というパターン。この場合は今一度、検索結果が表示された画面に戻り、「Kindle版(電子書籍)」の販売ページに行くことで購入が可能です。
3つ目は「スマートフォンやタブレットにおけるAmazonの専用アプリ内で該当の書籍を検索した」というパターンです。
実は、「App Store」や「Google Play」からダウンロードできるAmazonの専用アプリからは「Kindle版(電子書籍)」を購入できません(下に参考画像を添付)。
したがって、特にスマホやタブレットから「Kindle版(電子書籍)」を購入する際には、「Google」や「Safari」といったブラウザでAmazonのページを開いてください。そこからならば「Kindle版(電子書籍)」を買うことができます。
ちなみに、Amazonの電子書籍サービスであるKindleの書籍をAmazonの専用アプリで買えない理由は、AmazonとAppleやGoogleとの間に結ばれている規約のためだそうです。Amazonのアプリ内で「Kindle版(電子書籍)」を販売すると、アプリを載せているAppleやGoogleから手数料を取られてしまうので、購入できないようになっているとのことでした。
・ケース③
購入したはずの電子書籍が「Kindle」内に表示されない。
これには大きく分けて2つの原因が考えられます。
1つ目は「そもそも購入が上手くできていなかった」というパターンです。
当たり前ですが、購入していない商品が「Kindle」に表示されることはありませんので、まずはAmazonの「注文履歴」をご確認ください。その一番上に、たった今購入したはずの書籍が表示されていなければ、購入できていない可能性が高いでしょう。
念のためウェブページを何度か更新してみて、それでも「注文履歴」に該当の書籍が出てこなければ、もう一度購入し直しましょう。「注文履歴」にないということは、料金も発生しておらず、二重に請求されることはあり得ませんのでご安心ください。
もし該当の書籍が表示されている場合でも、それが「Kindle版」かどうかを今一度お確かめください。誤って紙の書籍を購入していたら、「Kindle」上には現れません。すぐに紙版の発注を取り消し、改めて「Kindle版」を買い直しましょう。
2つ目は「AmazonのアカウントとKindleのアカウントが正しく紐付けできていない」というパターンです。
「Kindle」のログインにAmazonのアカウントと同じメールアドレスおよびパスワードを用いるのは、それによって同じ人物であることを認識しているためです。そうすることでAmazonと「Kindle」の間でデータが紐付けされ、Amazonで購入した電子書籍を「Kindle」のアプリ内で読めるようになります。
したがって、電子書籍を購入したAmazonのアカウントに登録されているものと同一のメールアドレスおよびパスワードで「Kindle」にログインすれば、本来は二者間の紐付けが上手くいき、購入した書籍が自動的に「Kindle」の本棚に表示されるはずです。
電子書籍の購入が正しく行われているのに、商品が「Kindle」に表示されないということは、その紐付けが上手くいっていない可能性が高いと考えられます。
この場合は「Kindle」のアプリから一旦ログアウトし、再度メールアドレスとパスワードを入力してログインし直してみてください。僕が遭遇したケースでは、その上で更新をかけたところ、無事に該当の書籍が表示されました。
好きなときに好きな本を読める愉しさ
電子書籍は最初こそ取っつきにくい部分があるかもしれませんが、思っているよりも簡単に読むことができます。
複数の端末に「Kindle」をダウンロードしておけば、「自宅ではパソコンの大きな画面で読み、出掛ける際には持ち運びの便利なスマホで読む」ということも可能です。その際には、ご自身の読み終えた箇所が栞のように「Kindle」上に記憶されていて、別の端末にも引き継がれます。
自宅の本棚に収まらないほど多くの書籍をポケットに入れて持ち歩き、いつでも好きなときに読んだり、分からない言葉を書籍内で検索したり、文字のフォントやサイズを自由に変えたりできる便利さもあります。
きっと読書の愉しみが広がりますので、是非ともチャレンジしてみてください。