マネジメント層必読!ユリウス・カエサル『ガリア戦記』

ビジネスリーダーが推薦する名著 古代ローマの政治家、将軍であり、帝政ローマの事実上の創始者とも言えるユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)。「賽は投げられた」「来た、見た、勝った」「ブルートゥス、お前もか」など数多くの名言を残したことでも有…

菅田将暉×池松壮亮『セトウツミ』が現代人に訴えかけるもの

何の事件も起きない高校生の日常 毎日仕事に追われて忙しい、精神的な余裕が無い、いつも時間と戦っている気がする…そんな方に一度心を空にして観ていただきたい映画が『セトウツミ』(大森立嗣監督)です。 此元和津也の漫画が原作の本映画。菅田将暉と池松…

芥川賞作家・田中慎弥が日本人の深層心理をえぐり出す

「もらっといてやる」発言で一躍有名に 2012年に『共喰い』で第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さん。授賞式で「私がもらって当然」という趣旨の発言をしたり、「もらっといてやる」などと田中節を炸裂させたりして一躍有名になりました。 しかし、実際には気…

短篇好きなら1度は読んでおきたいモーパッサン15篇

300以上の短篇から15作品を厳選 短篇を手掛けている作家は数多くおりますが、中でも特にオススメしたいのが、「短篇の名手」と言われるフランス人作家ギ・ド・モーパッサン(1850~1893)の作品です。 岩波文庫から『モーパッサン短篇選』が出ておりますので…

たった1文字で雰囲気がガラリ!文章力上達の秘訣

同じ「5店舗の出店」でも… 経営誌の記者として日々言葉を扱っていると、改めて日本語の面白さに気付かされることが多々あります。今回は、ほんの少し書き方を変えるだけで、同じ事実でも全く異なる印象を読者に与えることができる事例をご紹介しましょう。 …

直木賞作家・西加奈子も絶賛!ケリー・リンクの短篇9選

SF×ファンタジー×ホラー 2015年に『サラバ!』で第152回直木賞を受賞し、今や人気作家として活躍する西加奈子さん。とあるブックフェアで登壇した彼女が熱く語っていたのが、アメリカの作家ケリー・リンク(1969~)の書いた『マジック・フォー・ビギナーズ…

夏目漱石が『坑夫』で描いた人間の複雑性

明治末期の家出青年が主人公 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こゝろ』など、数々の名作を残した明治・大正の文豪、夏目漱石(1867~1916)。今回は、彼の作品の中ではあまり知名度が高くないものの、真に迫った人間描写が素晴らしい『坑夫』を紹介します…

ノーベル賞作家パトリック・モディアノが織り成す記憶の芸術

フランスが誇るノーベル賞作家 2014年にノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノ(1945~)。彼はフランスを代表する現代の作家で、1972年にはフランスで最も権威があるとされるアカデミー・フランセーズ賞、1978年には同じくゴンクール賞を受賞して…

ジョニー・デップ主演『トランセンデンス』に見るAIの未来

AIは敵か味方か AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の時代が叫ばれ始めてからもう随分と経ちます。将来的にコンピュータが人間の知能を超える「シンギュラリティ」が訪れるのは間違いないと言われていますが、その具体的な時期は2030年なのか、は…

キリスト教一強の世界観を問い直した社会史学の名著

学校で習う歴史が全てではない 歴史学の中に「社会史学」という分野があるのをご存知でしょうか。 僕らは学校教育の中で、いわゆる「権力者たちの歴史」である政治史を学んできました。カエサル、ナポレオン、リンカーン…そうした「英雄」が行った戦争や政治…

東大安田講堂攻防戦の当事者が語る学生闘争の歴史的意義

東大安田講堂に籠城した学生たち 今からちょうど50年前の1969年1月19日、東京大学本郷キャンパスの安田講堂で、全学共闘会議(全共闘)と機動隊との攻防戦が繰り広げられました。 学生闘争のハイライトとも言うべきこの事件の際、実際に安田講堂内に立て籠も…

筋トレ超初心者が1年間ジムに通い続けた結果

1年間でも目に見える効果あり! 春ですね!年度初めの節目に、新しいことにチャレンジされる方も多いのではないでしょうか。きっと「今年こそは体を動かして、日頃の運動不足を解消したい!」と決意されている方もいるかと思います。 僕も1年前、そんな思い…

夭折の天才アレクサンドロス!その生涯を紐解く1冊

20歳からわずか10年で大帝国を建設 古代マケドニア王アレクサンドロス3世(B.C.356~B.C.323)。英語圏では「アレキサンダー大王」と呼ばれ、イスラム圏でも「イスカンダル」の名で親しまれるなど、「古今東西その存在を知らぬ者はいない」と言っても過言で…

イタリアを代表する作家パヴェーゼの「詩的」短篇10選

反ファシズム作家の遺稿から作品を厳選 文学に触れる際、長篇と短篇で好みが分かれます。もちろん、それぞれの良さがありますが、短篇はその短さから、内容の凝縮率が高く、何度も繰り返して読みやすいのが特長です。僕なんかは本を読むのが遅いので、少し得…