ローマ人の物語
歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、3人目の「五賢帝」ハドリアヌス(76~138、在位117~138)の治世前半が描かれました。 今回紹介する『ローマ人の物語(26)賢帝の世紀(下)』(…
歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国の最大版図を実現し、元老院より「至高の皇帝」との称号を贈られた「五賢帝」トラヤヌス(53~117、在位98~117)について見ていきま…
歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回は、トラヤヌス(53~117、在位98~117)が皇帝に就いた経緯と、彼の治世における最も華々しい“成果”であるダキア戦役について語りました。 今回は一転…
“中継ぎ”の老皇帝ネルヴァ 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ティトゥス(39~81、在位79~81)、ドミティアヌス(51~96、在位81~96)の兄弟皇帝による統治を描きました。 後世…
ウェスパシアヌスの跡を継いだ息子たち 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、第5代皇帝ネロ(37~68、在位54~68)の死後、内乱状態に陥っていたローマ帝国を再建し、国家を衰亡の危…
ウェスパシアヌスの国家再建策とは 内戦状態にあったローマ帝国を衰亡の危機から救った第9代皇帝ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス(9~79、在位69~79)。前回は、彼が帝国内外の混乱を収拾し、名実ともに皇帝の座に就くまでを描きました。 今回…
衰亡の危機を向かえたローマ帝国 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では「暴君」と言われた第5代皇帝ネロ(37~68、在位54~68)の死後、たった1年の間に目まぐるしく入れ替わった3人の…
ネロの死がもたらした混沌 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、「暴君」と言われた第5代皇帝ネロ(37~68、在位54~68)の治世を描きました。 さて、治世前半は「善政を敷いていた」…
「暴君」と呼ばれたネロの治世 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、第4代皇帝クラウディウス(B.C.10~54、在位41~54)の治世を描きました。 さて、今回紹介する『ローマ人の物語(…
思いがけず帝位に就く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、第2代皇帝ティベリウス(B.C.42~37)の治世後期(27~37)から、第3代皇帝カリグラ(12~41、在位37~41)の治世にかけて…
ティベリウスからカリグラへ 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、第2代皇帝ティベリウス(B.C.42~37)の治世前半(14~27)を描きました。 ティベリウスは初代皇帝アウグストゥス(…
アウグストゥスの後継者たち 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(B.C.63~14)の治世後期(B.C.5~14)が描かれました。 帝政の創始から定着に向…
アウグストゥス、老境に入る 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(B.C.63~14)の治世中期(B.C.18~B.C.6)が描かれました。 今回ご紹介する『ロ…
帝政ローマは軌道に乗るのか 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ローマ帝国初代皇帝の座に就いたオクタヴィアヌス改めアウグストゥス(B.C.63~14)の治世前期(B.C.29~B.C.19)が…
アウグストゥスの治世前期を描く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)の暗殺によって再燃した内乱をオクタヴィアヌス(B.C.63~14…
内乱の一世紀、ついに終結 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が元老院派の残党を一掃した後、終身独裁官に就任して国家改造に取…
カエサルによる国家改造を描く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻ではガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が、かつての盟友グナエウス・ポンペイウス(B.C.106~B.C.48)と…
内乱の一世紀、終わりの始まり 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻ではついに、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が軍団を率いてルビコン川を渡り、共和政ローマと元老院…
革命前夜の共和政ローマ 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。遅咲きの英雄ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)も、40代にして跳躍を開始。三頭政治とガリア属州総督就任で権力と…
天才カエサル、ついに動く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回から、ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)の生涯を追っています。「ローマが生んだ創造的天才」とまで呼ばれ…
内乱の一世紀に天才現る 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。今回からついに、ローマが生んだ創造的天才ガイウス・ユリウス・カエサル(B.C.100~B.C.44)が登場します。 共和政ローマでは、カ…
共和政ローマ、混迷を極める 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。カルタゴとのポエニ戦争(B.C.264~B.C.146)の後、拡大する国内の経済格差を是正すべく、共和政ローマでは多くの人々が立ち上…
覇権国家ローマを蝕む歪み 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回までに共和政ローマは、ハンニバル・バルカ(B.C.247~B.C.183)との死闘も含め、3度に渡るポエニ戦争(B.C.264~B.C.146)…
2人の天才が直接対決 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回は第2次ポエニ戦争(B.C.219~B.C.201)前半戦として、ハンニバル・バルカ(B.C.247~B.C.183)によるイタリア半島侵攻を描きまし…
ヒスパニアから虎視眈々とローマを狙う 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回の第3巻でローマは、大国カルタゴとの第1次ポエニ戦争(B.C.264~B.C.241)を戦い抜き、見事に勝利を収めました…
第1次ポエニ戦争を描く 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。第1~2巻では、B.C.753年にローマが建国され、B.C.509年に王政から共和政へと移行した後、B.C.272年にイタリア半島を統一するまでが…
都市国家から領域国家へ 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前回の第1巻でローマは、伝説的建国、7代に渡る王政、共和政への移行を経て、「都市国家」としての体裁を整えました。 今回ご紹介…
統治に必要な知識満載の古代ローマ史 B.C.753年の伝説的建国から476年の西ローマ帝国滅亡まで、約1200年間にも及ぶ歴史を誇った古代ローマ。王政、共和政、帝政と政体を変遷させながら地中海世界の覇権を握っていったその歴史を学ぶと、政治、経済、外交、軍…